こんにちは、くろまめマスターと申します。
今回は診察中の1コマを紹介します。
脂肪肝で通院中の女性
肝臓にたまった脂肪のせいで、肝臓に炎症が起きる病気です。
治療薬はありませんが、ダイエットして脂肪を落とせば治るという、いわゆる生活習慣病です。
この方も一時は順調にダイエットして良くなっていましたが、最近少し調子が悪いようです。体重がリバウンドし、肝臓の数値も再び高くなってきました。
「暑くなってくると、なかなか運動できないですよねー」
ダイエットが継続できてるか、少し探りを入れてみました。
すると、怒りながら答えが返ってきました。
「コロナの自粛を守れない人が多いせいで、怖くて外に出られないんです。どうして勝手な人たちには罰則がなくて、一般人は我慢して過ごさないといけないんですか!」
おそらく、ダイエットが上手くいっていないことを指摘されたため、機嫌を悪くしてしまったと思いますが、最近の自粛疲れも怒りを助長しているのでしょう。
コロナ禍で過ごすことはストレスがたまって健康を損ないやすいです。
しかし他人のせいにしてばかりでは、何も解決しません。
自分の身を守るためには、自分から行動を変える必要があります。
特にこれからお盆を過ぎて、感染が地方にも拡散する状況は目に見えてます。
今まで以上にコロナウイルスに感染する可能性は高まっています。
重症化しないために、自分の健康、免疫力を高めておく必要があります。
そこで、小手先のテクニックではありますが、免疫力を高める具体的な方法を少し説明してみます。
免疫力を高めるには、適度な運動とストレスを避けることが必要です。
運動については、散歩やジョギングといった有酸素運動が推奨されていますが、さきほどの患者さんのように、外出自体こわくてできないと言う人も多いです。
普段の生活と違うことをするのはハードルがあがりますので、運動は普段の生活の中で取り入れられるものがおすすめです。
まずは背筋を伸ばすこと。そして鼻で腹式呼吸すること。これだけで十分です。
操り人形のように、頭のてっぺんから糸で引っ張られている姿を想像し、背筋を伸ばしてください。この姿勢を維持するだけで、体幹の筋肉を使うことができ、代謝が上がります。
24時間ずっと維持する必要はありません。背中が曲がっているな、と思ったときに伸ばすだけです。
そして背筋を伸ばすと呼吸しやすくなりますので、鼻で十分に呼吸ができるようになります。
鼻呼吸でお腹に空気を満たすように呼吸すると、これまた体幹の筋肉を使えますので、代謝が上がります。
そして、ストレスを避けるために睡眠時間を増やしてください。
現代社会は生きてるだけでストレスがかかります。
夜中にニュースやネットをみて、悲惨な事件や理不尽な上級国民たちの振る舞いなどに悩む必要はありません。別に知らなくてもいい情報ばかりなので、早く寝る方がよっぽど体にいいです。
余計な時間を減らして、睡眠時間を増やしてください。
とりあえずこれらのことを意識して、少しずつ免疫力を高めていきましょう。
もうすでに自分で健康の意識を高めて対策をとっている方には、余計な情報だったと思います。そういう方は今ご自分が実行されている方法を継続すればいいと思います。
ご紹介した患者さんのように、コロナ禍で運動できずにいる方は参考にしてみてください。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。