くろまめマスターのブログ

あなた自身が名医です。自分の体の声を聞いてみましょう。

飛行機内の非常事態から、妊婦さんをコロナ感染から守る方法を考える

こんにちは、くろまめマスターと申します。

今回は医師国家試験の中から、参考になる問題をみつけたのでご紹介します。

2016年に実施された第110回医師国家試験からです。

 

「旅客機の客室内が急に減圧した場合に、上から落ちてくる酸素マスクを幼児より先に同伴の親が装着するよう勧められている。理由はどれか?」

 

という問題です。

座席1つにつき酸素マスクは1つなので、膝の上に乗せる3歳未満の子供には酸素マスクが届けられません。

 

正解は、「親が意識を失えば、子供を助けられないから」となります。

 

飛行機の中で酸素マスクが1つであれば、親がまずは酸素を確保することで、子供を安全な場所へ連れ出すことが可能になります。

これが逆になり、子供の酸素を優先すると親の意識がもうろうとしてしまいます。

そうなった場合、3歳未満の子供が親を安全な場所へ誘導させることは不可能であり、結果的に親子ともに助けられない可能性があるということです。

 

飛行機に乗っていて酸素マスクが必要になるという経験をすることはほとんどないと思いますので、答えを聞いても「なるほどねー」で終わってしまうと思います。

 

ただこの問題を、妊婦さんの新型コロナウイルス感染の問題に置き換えるとどうでしょうか。

妊婦さんが重症化して命の危険がある場合、お腹の赤ちゃんも同様に命の危険があることになります。

したがって、赤ちゃんの命を守るためには、親が対策を行う必要があります。

 

一般的に妊婦さんはお腹がふくらむほど、肺が下から押さえられて息を吸い込みにくくなります。

そのため新型コロナウイルスに感染すると余計に息がしにくくなり、酸素が必要な状態になりやすくなります。

つまり重症化しやすくなるということになります。

 

母親の酸素が足りなくなれば、お腹の赤ちゃんも酸素が足りなくなります。

先ほどの飛行機の問題と同じで、親子ともに酸素が不足します。

 

そしてその状況で必要なことも同じであり、まず母親を守ることが必要です。

 

それではどうやって母親である妊婦さんを守るか。

もちろんワクチンは有効でありますが、ただしそれ以上に必要なことは、妊婦さんを守るという社会の意識です。

 

妊婦さんへの感染の8割は夫やパートナーからと言われています。

周りの家族やパートナーも他人ごとではなく、一緒に感染対策をしっかり行うことが必要です。

 

ちなみに飛行機の問題では周りの乗客は登場しませんが、みんなで酸素を分け合った方が親子ともに救出できる確率はさらに高くなるはずです。

 

周りに妊婦さんがいなくても、感染リスクの高くなる行動を自粛して1日過ごした時には、コロナウイルスを拡散させず、どこかで不安な日々を過ごしている妊婦さんを守ることができた、と自分のことを誇らしく感じてください。 

 

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。