こんにちは、くろまめマスターと申します。
コロナワクチン集団接種に久しぶりに参加していきました。
前回は6月に参加しましたが、当時はワクチンの対象者は高齢者や持病のある人などに限られていた頃でした。
普段病院に来られる患者さんたちと、ワクチン対象者がほぼ同じでありましたので、普段の病院診療と変わらない雰囲気でワクチンの問診をしてました。
しかしそれから4か月たち、ワクチン対象者は12歳以上の希望者がだれでも参加できるため、全体的に若い方が多く、いままでと違った雰囲気を感じた次第です。
9時半から17時の間に、約900人の方が来場されました。
接種後に気分が悪くなった方が数名いましたが、全員無事に会場を後にされております。
すでに多くの方がワクチンを接種されていると思いますので、今回はワクチン接種の流れなどは割愛し、ワクチンを打ちに集団接種会場に来られた方から、個人的に感銘を受けた方々をご紹介したいと思います。
一人目は、耳の不自由な2児の母親です。
まったく耳は聞こえないということでして、筆談を交えて問診の対応を行いました。
下のお子さんはベビーカーに乗る乳児でした。
耳が聞こえないということは、子供が泣いても聞こえないため、なかなか目を離すことができないはずです。
そもそも子供の声がどんな声なのか。
高い声なのか、元気いっぱいの声なのか、それとも優しい声なのか…
自分も4歳の娘がおり、子供の声が聞こえることは、当たり前のようで、当たり前と感じてはいけないと考え直しました。
そして上の5歳の子供さんも一緒に付き添っていましたが、首からは「介助者」のプレートを下げていました。
おそらく漢字はまだ読めないと思うので、「介助者」というプレートの意味は分からなかったと思います。
ただ、母親の後をしっかりついて歩く足取りをみて、きっと人の痛みや苦しみが分かる大人に成長していくんだろうなぁと感じると同時に、その成長を支える社会の一員として働いていきたいと改めて感じる機会を与えていただきました。
そして何より耳の聞こえないなかで子育てに励み、また集団接種会場に子供2人を連れながら来場されたお母さんの強さには、頭が下がる思いでありました。
二人目は、15歳の娘さんの付き添いで来られた、車いすのお父さんです。
緊張した面持ちの娘さんを見守るお父さんの優しい顔が、とても印象的でした。
医師や教師など、先生と呼ばれる職業の人を前にすると、ついつい親はしっかりしなさい、と子供にハッパをかけてしまいがちです。
子供を良く見せたいと思っての行動かもしれません。
しかしそのお父さんは、親の威厳やプライドをひけらかす態度は微塵も感じさせず、ただ優しく娘さんを見守っておられました。
まるで親友であったり、もしくは母親の愛情を思わせるご様子でした。
車いすから同じ目線で(むしろ子供の方が目線が高いくらいですが)子供と接する方が、より近い距離で子供を見守れるからでしょうか。
足が不自由であることのハンディキャップを感じさせない父娘関係に、親子の絆の強さを感じました。
そして自分の娘との接し方について、見直してみようと考えるきっかけにさせていただきました。
娘と話をする時は立ったままではなく、目線を娘に合わせることを意識することを思い出しました。(実は過去にそうしようと思ったことがありましたが、…忘れてました。)
三人目のオチは、酔っぱらって集団接種にやってきた40代の男性です。
困った様子の会場の責任者の方にワクチン接種が可能か相談されましたので、自分のブースで対応することとしました。
赤ら顔で饒舌に長々と話をされていましたが、要約するとワクチン接種後はお酒を飲めなくなるので、先に飲んできたとのことでした…。
酩酊というほどではありませんでしたので、ワクチン接種可能と判断しました。
一応、厚生労働省からも、飲酒だけが原因でワクチン接種が受けられないことはないという報告はあります。(もちろん、ワクチン接種前後で飲酒してもいいと言っているわけではありません。)
アルコール依存でもなさそうで、2回目接種による副反応に対する不安な気持ちをごまかすために飲酒してきた印象です。
ワクチンやその副反応については、デマも含めて情報が氾濫していますので、不安に思うことは仕方がないと思います。
しかし飲酒して会場に来る人がいるとは…。
少なくとも余計な不安を助長させないためにも、改めて情報の正しい伝達の必要性を感じました。
そしてこのブログでも、微力ながら健康的な生活を送るための情報を発信し、貢献出来たらと考えております。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。