くろまめマスターのブログ

あなた自身が名医です。自分の体の声を聞いてみましょう。

コレステロールの薬を自分で中止してきた71歳女性

こんにちは、くろまめマスターと申します。

病院には日々さまざまな患者さんが来られます。

病気に対する考え方は人それぞれであり、こちらが勉強させてもらうことも多々あります。

その中で個人的に感銘を受けた患者さんとのエピソードをお話し、「健康に不安を感じる人生から、安心して最後を迎えられる人生」へと変化する助けになれば幸いです。

 

 

今回はコレステロールの薬を自分で中止してきた71歳女性です。

 

食べることが非常にお好きな方で、1日3食に加えて間食もよくされており、ご自分でも「1日中ずーっと食べている気がする」とお話されていました。

 

栄養士にも手伝ってもらって栄養指導も受けておりますが、なかなか食事の習慣は変えることができず、コレステロール値がどんどん高くなってしまったため、3年前からコレステロールを抑える薬を1種類飲んでもらっていました。

 

当初は薬の効果でコレステロール値は落ち着きましたが、「ゲップしながら食べている」生活は変わらず、だんだん薬を飲んでいる状態でもコレステロール値が上昇しだしました。

またそれに伴い、食後のめまい、便秘、原因不明の右下腹部痛などが出現するようになりました。

 

もともと原発性胆汁性胆管炎という肝臓の難病もお持ちであることも影響してか、体調への不安感は人一倍強い方であります。

 

いろいろな病院で様々な検査を受けてこられましたが、いずれも体調不良の原因は見つかりませんでした。

そもそも食べすぎが主な原因だと思うので、検査も何もないのですが…。

 

そんな調子で3年たったのですが、先日病院を受診されたときの血液検査で、なんとコレステロール値が正常になっておりました。

ついでに肝臓の数値も今までで一番良くなっていました。

 

どうしたんですか?と聞いてみると、2か月前からジムに通いだしたとお話されました。

そして運動すると体が楽になった感じがして嬉しくなり、食生活も今までの暴飲暴食を止めて1日2食にしたとのことでした。

さらに、コレステロールの薬はいらないと感じて勝手にやめさせてもらったとドヤ顔でお話されました。

 

どうして急にジムへ?と尋ねると、特に理由はなく「思いついたから」とそっけない返事でした。

 

コレステロールの薬は飲んでないにも関わらず問題のない検査結果であったので、「それでは今日からコレステロールの薬は止めにしますね」と説明すると、ガッツポーズで喜ばれておりました。

 

 

患者さんの薬が減らせられることは、嬉しいことです。

この患者さんにとっては、医者よりもジムのトレーナーさんの言うことが正しいと思ったのかもしれません。

どんなかたちであれ、結果が良ければオッケーです。

 

生活習慣を変えることはなかなか難しいものです。

どんなに体に悪いと思っていても、やめられないのが人間です。

 

自分の生活習慣を見直すポイントは、自分の体に聞いてみることです。

あくまで自分が主体であり、自分以外の情報にまどわされてはいけません。

あなたの体のことは、あなた自身が一番詳しいのです。

 

自分の体が「楽になる、気持ちがいい」と感じることを増やして、「つらくなる、調子が悪くなる」ということを減らすことが目標です。

感じ方は人それぞれなので、例えば肉を食べるということであれば、「肉を食べれば元気が出る」という人は食べればいいし、「次の日胃がもたれる」という人は減らせばいいということです。

ときどき立ち止まって、自分の体の声を聞いてみましょう。

 

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。