「肝臓は手術で切っても元に戻るんですか」
患者さんに手術の必要性を説明すると、ときどきこんな質問を受けることがあります。
実は肝臓には再生能力があるので、手術で切っても残った部分が大きくなって再生していくのです。
まるで、トカゲのしっぽが切れた後に、また生えてくるように。
しかしほとんどの方はそのような人間のもつ元に戻る力、自己治癒力を意識されずに過ごされています。
そのため、せっかく持っている力を発揮できず、体にトラブルを抱え病院を受診する方が多いです。
私は少しでも多くの方に、自分の体がもつ自己治癒力を認識し、大事にしてもらいたいと思っています。
それが薬と同じ、またはそれ以上に病気を治すために必要であり、最高の健康法であると考えるからです。
自己治癒力を発揮させるためには、自分自身も元に戻る、本来の自分に戻る必要があります。
そのためには誰かのため、ではなく、自分のために行動することが必要になってきます。
私たちは自分のための行動より、他人のための行動を美徳として育ってきました。
しかし健康のためには、自己治癒力を損なわないためには、自分自身のために、自分の体を楽しませてあげる行動が重要なのです。
要するに、好きなことを忘れずにやることです。
体にいいことですから、遠慮する必要はありません。
自分の人生を楽しんで生きてください。